会長挨拶

新年度の御挨拶と総会報告

会長 飯島 純

2022年になりましたが、オミクロン株による第6波 (もしかすると続けて第7波も?) も登場しCOVID-19の流行はなかなか治まりません。世界的には、疫禍のみならず、ウクライナで戦争の火蓋が切られています。翻弄され犠牲となる子ども達のことを思うと胸が痛みます。

 さてCOVID19の流行によって医会は一時麻痺状態に陥りましたが、昨年ご報告しました通り、医会HPのセキュリティ確保から始め、徐々に活動を再開し始めております。HPの会員ページに入るために会員毎に個別のアドレスとパスワードが必要なため、若干敷居が高くなりますが、その分安心してご利用いただけていることとと思います。感染症の情報をはじめ、大切な連絡事項も掲載されていますので、時々チェックをお願いいたします。

昨年度からは伝達手段はメールを中心に活用することとし、現在ほぼ全ての会員の先生方への連絡はメールにて行っております。残る数名の方にもメールアドレスの御登録をお願いしている所です。ご協力の程お願い申し上げます。アドレス等の会員情報に変更がある場合は、事務局のいいじまこどもクリニックまでご連絡ください。

また懇親の場としての懇親用メーリングリストを開いています。現在のところまだ認知度が低いためか、あまり利用頻度は高くありませんが、引き続き意見交換や愚痴をこぼす場としてお気軽に御利用頂ければと思います。

12月からは本会主催の講演会もweb上で再開いたしました。「3歳児健診における屈折検査」について山梨県眼科医会の今井雅仁会長からご講演頂きました。新生児の聴力検査、3歳児の屈折検査をマススクリーニングとして取り入れていくという厚労省の方針が昨年出ていますので、それを受けてスポットヴィジョンスクリーナーに関しましても各地域で集団健診に採り入れられつつあります。小児科医会と眼科医会で共通した見解を持っていこうという勉強会の内容でした。3月にはやはりweb上ですが2回目の講演会を開くことができ、山梨大学アレルギーセンター副センター長の三井広先生に小児アトピー性皮膚炎の診断と治療についてお話を伺いました。リモート形式の講演会では、地域総合小児医療認定医の更新単位と日本医師会の生涯教育講座の単位が取得できるようになりました。小児科学会の専門医更新単位取得に関しては、まだいくつかのハードルがあります。少しずつ前進したいと思います。

本会から他の団体への働きかけに関しては、7月に12歳以上の新型コロナワクチン接種開始に関して、各関連団体に本会としての提言を行いました。また10月に本会として子育て情報誌「Linkids」の取材を受け、「ここ10年間の小児医療の変化」について総括を掲載して頂きました。3月には、5~11歳新型コロナワクチン接種体制の準備について、山梨県医師会と他の関連団体に接種費用に関する情報提供を行いました。

 昨年度の本会会計決算では、繰越金が増加しています。COVID19パンデミックのため研修会や講演会が行えず、講師への謝礼、会場費、通信連絡費などの経費が縮小したためです。そこで、今後のパンデミックの状況は予測できませんが、2022年度の会費は減免し1年間無料とすることを総会で決議いたしました。次年度以降は会計収支に応じ再検討します。

本会会則を改訂いたしました。前回の改定より約10年間が経っており、その間に社会情勢も変わり、また活動の実態とも徐々に離れて来ていました。今回の総会では、名誉会員の年齢規定をなくしました。従来は70歳という年齢を一つの根拠として名誉会員への推薦を行っていましたが、今は70代以上の先生方が診療や社会活動をバリバリと現役でされている時代です。そういう先生方にはまだまだ現役の会員として会の運営にご参加をお願いしたいと考えています。また70歳を超えられない会員の方でも、小児科医会のために長年尽くされてきたもののご家庭の事情のため已む無く会員を止められる方もいらっしゃいます。また、これまでは名誉会長と名誉会員の会費に関しては明文化されていませんでしたので、明らかにしています。

会則に関しては、他にも現在の活動実態とそぐわない部分も明らかになりましたので、今年度の課題として更なる改訂に取り組みたいと思います。

 総会の場に於きまして、永年の御功績と医会への御貢献を称えて、今井秀人先生に名誉会長、そして堀田ふつみ先生、田中均先生、東田耕輔先生に名誉会員の称号をお贈りさせて頂きました。これからも変わらずご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

2022年度の役員では、長年の間お勤め頂きました池田久剛先生から山梨厚生病院の小林浩司先生へ副会長が交代いたしました。池田先生は引き続き理事として医会を支えて下さいます。また山梨医学会担当は隈部桂子先生から星合美奈子先生に交代いたしました。

2020年は子ども達を守る人の輪が失われた年でしたが、2021年からは少しずつ輪を取り戻すリベンジの年になりました。そして2022年度は巻き返しの攻めの年にできればと考えています。