新年度の御挨拶と総会報告
会長 飯島 純
COVID-19の第8波もかなり勢いを落としてきましたが完全に収束する様子はなく、このままゴールデンウィークには次の波が来るのではないかとも言われています。ただし現在の日本のパンデミックの状況では、既感染率が人口のほぼ半数となっており、ワクチンによる受動免疫も含めると、病毒性の比較的低いオミクロン株による脅威はかなり減って来ていると思われます。長期戦でしたが、ようやく日本でも5月からCOVID-19が5類感染症にランクダウンされ感染対策も一段落、ということになりそうです。しかし、この戦いが家庭や子ども達の生活や成長や発達や心に残した傷跡は想像していた以上に深く、私達小児科医はこれから長い目でその修復に取り掛からなければなりません。
先日行われました医会の総会は、今年も残念ながらリモートでの開催となりましたが、来年は従来通りの対面での総会が再開できるのではないかと期待しています。
本会主催の講演会は3回行いました。2年間リモートで行ってきた医会主催の講演会も、できるだけ早期に通常の形に戻していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。利便性のあるハイブリッドでの開催を希望される会員もいらっしゃるようですので検討いたします。
昨年度は支出が少ないことが見込まれましたので年会費を無料といたしましたが、従来通りの対面式の講演会を再開しますと支出の増加が予想されますし、4年後には関東ブロック小児科医会が甲府で開催される予定ですので、今年度から会費を元通りに戻すことが総会で可決されました。
10月に全国学校歯科保健研究大会が甲府市で行われ、その後援をさせて頂きました。また、山梨県で初めて編纂された低出生体重児用母子手帳、やまなしリトルベビーハンドブックの校正にも参加させて頂きました。
また、総会の場に於きまして、永年の御功績と医会への御貢献を称えて、新津 直樹 先生に名誉会員の称号をお贈りさせて頂きました。
疫禍の残したものは悪いものばかりではなく、リモートでの通信伝達手段の進歩や、様々な組織の間にあった情報の流通の壁が壊され一種の風通しの良さももたらされました。以前はなかなか共有しづらかった感染症情報などを医会のホームページでお伝えしていましたが、その役割も現在では節目に来ている印象があります。今後インターネットを通してどのような形で医会の活動をお伝えしていくべきなのか皆様と一緒に考えていきたいと思います。
現在会員の先生方への連絡は、総会のご報告等を除き原則的にメールで行っております。メールアドレスを登録されていない方は、よろしくお願いします。アドレス等の会員情報に変更がある場合にも、事務局のいいじまこどもクリニックまでご連絡ください。懇親用メーリングリストの方も利用されたい方はそちらも登録しますのでお伝えください。