乳児健診についてのアドバイス

新津 直樹
(医療法人 新津小児科)

育児においての心配事、子どもの体や発達に関する心配事を解決するためには、遠慮なくかかりつけ医による健診を受けることです。適切なアドバイスを受けることができます。

母子健康手帳には、1か月頃、3~4か月頃、6~7か月頃、9~10か月頃、1歳頃に健診を受けるようになっています。

そのうち発達確認のために重要な月齢は、満4か月、満7か月、満10か月です。

健診の目的や注視点、健診に付随した相談の内容などは、暮しの移り変わりなどに伴って大きく変化します。

発達・発育の評価や異常の発見、生活・食事指導だけでなく、子どもの心の状態もわかりますしお母さんの育児不安に対して相談にも応じられます。虐待予防等にも繋がる場合もあります。

ぜひ、公費負担の健診用紙を有効に活用しましょう。

1か月健診は、ほとんどの場合、お産をした病院・産科医院で行われていますが実は地域の小児科医のもとでも受けられることは意外と知られておりません。

生まれた時から疾患を持っているお子さんもおられるので、その異常がどうなっているか、また何か新しい異常がないか、音や光に反応するか、お母さんが不安なく安心して育児ができているか育児について心配事があるか、哺乳の状態、体重増加が順調か、などはとても大切なチェック事項です。

また、この時期には、お母さんにも、一過性の気分と体調の障害と言われているマタニティーブルーズがみられることがあります。

産後うつに移行する場合もありますからお母さんの心のケアも重要になります。

1カ月健診として地域の小児科医のアドバイスを受けることは、お子さんにとってもお母さんにとってもメリットは多いと思われます。